Blue sky days

「いいね、その顔。昔よりも…」

 タウトは、最後の言葉を濁した。
今は、そんなのどうでもいい。
タウトを…倒す。

「…!!紫桜!ファーストを使うな!!被害が出る!!」

「…今の紫桜に俺等の声は聞こえていない」

 今の状態で使えば、殺せなくても、怪我ぐらいはおわせられるはず。
俺が一番得意としている炎属性の魔法。
絶対に…仕留める。

「エターナル・ブレイズ!!」

「バカ!!」

「どけ!…使いたくなかったけどな」

 次の瞬間、俺の魔法は、発動仕切らなかった。
魔力が、一瞬にして無くなった。
それに、体の力が抜けて行った。

「…そんなことしたら、そうなるのも当たり前だよね」

「タウト…」

 体から力が抜けて、倒れかけた時、タウトに受け止められていた。
最悪だ。

「今日の出来事、君が知るべきである記憶は、抜かせてもらうからね」

「…え?」

 タウトは、再び銃を取り出して、銃口を眉間に当てた。
いつもの笑顔を見せながら。

「紫桜!!」

「お仕置き。じゃあね、また会えるよ」

<パアンッ………>








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