Blue sky days
「…屋上?」
気付いたら、みんなまとまって屋上に倒れていた。
美術室から屋上に飛ばされたのか?
1つ上に上がるだけであんな大げさになるか?
「…紫桜?」
「…え?」
聞き覚えのある声に振り返った。
まさか…こいつの仕業か。
なら辻褄が合う。
【呪】を目覚めさせたのも、屋上に飛ばされたのも、
コイツなら、たやすいことだ。
金髪に碧眼と灼眼のオッドアイ。
背中に生えた羽に少し伸びた前髪。
そして…影のない白い肌。
「タウト」
「久しぶり」
近寄ってきて頭を撫でる手は、温かみがあって、
昔と同じままだった。
「タウト?銀髪のことか」
他の人たちも起きていたらしい。
ぎょっとして言ってきた。
「タウトですが、タウトじゃないです」