天使のラプソティ~声になる~
俺と未央は机に絵馬を置き、頭を寄せて覗いた。
「なんて書く?」
未央は考え込むようにマジックを口元に当てた。
さっきの絵馬を思い出す。
「この愛が永遠に続きますように―とか?」
だいたいカップルっぽいのはこんなことが書かれてた。
俺が言うと、未央は顔を真っ赤にした困ったように笑った。
しばらくして未央は、絵馬に文字を書きはじめた。
俺は横から覗き込む。
『2人がずっと一緒にいられますように。』