天使のラプソティ~声になる~




未央はマジックにふたをすると



顔を真っ赤にして



ゆっくりとうつむいていった。



「って書いといて照れんなよ!」


俺が突っ込むと、未央は赤い顔を両手で隠した。



おいおい・・・・・。



可愛すぎるだろ!?




俺は後ろから、未央を包むように絵馬に手を伸ばした。


びくっと未央が硬直する。



未央の手からマジックを取って書き加えた。


『ずっと未央が俺のことを好きでいてくれますように』



未央がくすっと笑った。



「笑うなよー」

俺がすねた声で言うと、未央はもう一度マジックを握った。


『飯島さんがずっと私でいいって言ってくれますように』



未央は照れたように笑った。


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