天使のラプソティ~声になる~









後輩連中が去ってから、俺はしばらく呆然とそこに突っ立ってた。




未央が俺の服の裾をひっぱって、俺はやっとはっとする。








「あー・・・・ごめん、次どれにするか」




必死で笑顔を作って未央に見せた。







未央は、真剣な顔でいる。









「あー・・・・・・あれ、俺の中学校のときの後輩なんだよ。俺陸上部だったから」









明るく取り繕ったけど



未央は考え込むような顔をしていた。











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