天使のラプソティ~声になる~






今も、後ろめたそうに下を向いてる。






ちゃんと俺の気持ちを考えて、その上で質問してきてるんだ。






そうやって気遣ってくれてるのは





ちょっと嬉しい。







長い沈黙に気まずそうに、未央はずっと下を見てた。







俺はゆっくり口を開いた。







「俺、東高にスポーツ推薦で入ったんだよ」




未央が顔をあげた。





俺は未央から目をそらした。



遠くを見つめて、話し始める。






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