天使のラプソティ~声になる~
俺の両脚は骨膜炎になって、医者に休息するように止められた。
辛かった。
俺が病院に行ってる間にも、みんなは練習してどんどん速くなってくんだ。
また差をつけられる。
あの時は悔しくて悔しくて仕方なかった。
早く練習に戻らなくちゃいけないのに、俺の脚は全然回復しない。
夏の大会を逃したときは悔しくて泣いた。
夜中涙が止まらなかった。
もう耐えられなくて、俺は安静にするように言われていたのに、練習に参加してしまった。
我慢できなかったんだ、あの時は。
練習に戻った最初の一週間は大丈夫だった。
なんだ、もう大丈夫じゃんか
そう思って、ハードな練習に戻ったのが悪かった。