天使のラプソティ~声になる~
放課後ケータイを開くと、未央からメールが来てた。

『あのこの飼い主が見つかりました!
私のクラスの人でした。今日一緒に病院に行くつもりです』



・・・・まじで?
やった!!


メールを見た途端、すごく嬉しくなった。


良かった。飼い主がこんなに早く見つかって。

俺は早速返信を打つ。


『まじで!!やったな!
俺も病院行くよ。よく見つけたなー、すげーじゃん』


俺は鞄を持って教室を出た。

リョータが教室から声をかける。

「奏也今日も遊ばねーの?」
「悪ィ。用事あるんだ。お前もたまにはミーティング行けよ」
「泳げねーのに部活行ったってつまんねぇよ」
リョータは不満げに言った。

「俺も今日バイトだから遊ばないけど」

慎哉が横から入った。

「は!?まじで?」

「俺も部活あるから遊ばないけど」

アキラも入ってきた。

「えー!?」

リョータがショックを受けた。三人で爆笑する。
リョータはいつもいじられ役だ。



「じゃあな」
「お前の用事って何だよ」
リョータがすねた口調で言った。




後ろのほうで、アキラがにやにやしてる。


「・・・・ちょっとな」
俺は気づかないふりをしてみんなと別れた。




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