天使のラプソティ~声になる~
リョータが顔を赤くした。
「お前・・・・何言っちゃってんの!?やだこの子!恥ずかしっ!!」
「うっせーよ!お前こそ新垣はどうなってんの?」
「そーそー。あんまりぼやぼやしてたら新垣取られちゃうぜー」
「新垣可愛いもんなー」
アキラと拓哉の二人も口々に言った。
「な、何でそこに弥生が出てくんだよ!あんなの俺には関係ねーし!」
リョータは顔を真っ赤にして否定した。
この様子じゃ当分かかるな。
でも何となくリョータの気持ちはわかる。
俺も最初アキラに言われたときは否定したもんな。
自分が好きなんだって自覚したら、だめだったときが怖いんだ。
だから自分が傷つかないように、人は自然とそう思わないようバリアしてしまうんだろう。