天使のラプソティ~声になる~
第3章
拒絶
その日の夜、
俺は眠れなかった。
あのときの未央の表情が忘れられない。
突き飛ばされた手
拒絶されたキモチ
いろんなものが頭の中でぐるぐると回る。
自分の気持ちと
未央の気持ち
誰かに去られるのが
こんなに辛いなんて思わなかった。
誰かを想うのが
こんなに苦しいなんて思わなかった。
胸からギシギシ音がする。
痛い、痛いと叫んでる。
未央への想いが
叫んでる。