天使のラプソティ~声になる~
未央のスピードが少し緩まった。
俺は走りながら叫ぶ。
「明日!公園来て!!」
白い息が口からあふれた。
「俺、それを最後にする!!ちゃんとお前の気持ち知って、もう二度とお前と会わねえ!メールも、もう絶対に送らない!」
未央の足が止まった。
「明日で俺らはお別れだから・・・・」
息切れながら言った。
未央の背中が震えてた。
何か考えてる。
何か悩んでる。
それでも振り返ってくれはしない。
「・・・・・・・・じゃあ、待ってるな」
明日が、最後。
俺は未央に会って、自分の気持ちを終わらせる。