天使のラプソティ~声になる~
未央のいない日々
俺は
未央のいない日々に戻った。
また傷つけてしまいそうで
自分が許せなくて
怖くてメールが遅れなかった。
放課後も公園を避けるようになった。
リョータたちとまた遊ぶようになった。
少しずつ、俺は未央と出会う前の日々に戻っていく。
未央を傷つけてしまったあの日を忘れたくて、俺はわざと明るく振舞ってた。
未央から渡されたノートは、机の引き出しに眠ってる。
開くと思い出してしまうから、俺はあえて封印した。
いつか、気持ちの整理がついたときに。
そう思って、俺の時間が過ぎていった。