天使のラプソティ~声になる~

クリスマス・イブ

4時間もたつとさすがにみんな飽きてきて、だんだんおしゃべりが趣旨になってくる。


程よく混ぜられた男女の席順のおかげか、次々といい雰囲気の2人ができてくる。



カラオケ機のそばに座ってる男女は、クラスでも噂になってる2人。
楽しそうにしゃべってて、完全に2人の世界。

入り口付近に座ってる知り合ったばかりの2人は、さっそくメアド交換してる。




この場合、おれは遠藤とってことになるのかな?



俺は隣にいる遠藤をじっと見つめてみた。


「なっ何!?なんか顔についてる?」

すると、遠藤は顔を真っ赤にして顔をかくした。




「・・・・・・・・・・」



遠藤は、俺のことが好きなんだよな。

胸の中で、言いようのないもやもやがうずきはじめた。


今、ここにいたくない。


俺は席を立った。
「悪ィ、ちょっとトイレ」



部屋から出ると、廊下に新垣が座ってた。

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