天使のラプソティ~声になる~
ほんとの気持ち
「飯島・・・・・・?」
後ろから声がして、驚いて振り返った。
「ごめん、話し中だった?」
「・・・・・終わったよ」
遠藤だった。
気まずそうに視線を地面にさまよわせてる。
俺は・・・・謝らなくちゃいけない。
俺の曖昧な態度が、遠藤を期待させることになった。
俺が甘えて流されてたから悪い。
余計に遠藤を傷つけることになったんだ。
「さっきの・・・・続きだけどさ・・・・。明日クリスマスじゃん?一緒に・・・・・」
「ストップ」
俺は遠藤の前に手を差し出した。
「それ以上、言わないでいい」
遠藤はきょとんとしてた。
「俺のこと、思いっきり殴って」
「は・・・・?」
もう頼らない。
俺のことを想ってくれてる人を、これ以上傷つけないために。
「俺は、遠藤の気持ちに答えられない」