天使のラプソティ~声になる~
飯島さんの私に対する気持ちは同情。
飯島さんは優しいから、私みたいな弱い子が放っておけないだけ。
だから私が離れれば、すぐに私のことなんか忘れるはず。
私は二週間必死に耐えた。
公園も病院も行くのをやめて、メールも徹底して見ないフリした。
飯島さんからメールが来るたび、涙があふれた。
早く私のことなんか忘れてください。
そしたら、私も早くあきらめられるから・・・・・。
飯島さんにもらったぬいぐるみを抱いて、私は何度も眠れない夜を過ごした。
飯島さんの姿が頭から離れなくて、胸が苦しくてたまらなかった。
早く終わりにしなきゃいけない。
飯島さんが、次の一歩を進めるように
私ががんばらなくちゃ・・・・。