天使のラプソティ~声になる~
そんな私を心配して、エリちゃんが声をかけてくれた。
私は耐え切れなくなって、エリちゃんの前で泣いちゃった・・・・・・・。
エリちゃんは黙って私の背中をなでてくれてた。
その後私が手紙にして出来事を伝えると、エリちゃんは私を叱った。
「飯島さんが好きなのは未央ちゃんなんでしょ!?なら未央ちゃんと一緒にいたいに決まってるじゃん!自分の気持ちに素直になりなよ!あんなにかっこいい人めったにいないんだから!」
私はそれを聞いて・・・・すごく励まされた。
でも今更飯島さんに気持ちを伝えるなんて・・・・・できるのかな?
悩んで悩んで、私はなかなか答えが決められなかった。
そうこうしてるうちに、冬休みに入った。
クリスマスイブの日
飯島さんは誰と過ごしてるんだろうって考えたら
すごく苦しくなった。
街中が楽しそうなのに、私1人はずっと悲しみに沈んだままで・・・・
耐え切れなくなって、電話をかけた。
何にも話せないのに。
プルルル・・・・・・
プルルル・・・・・
『・・・・・・奏也だけど?』
二週間ぶりの、飯島さんの声。
聞いたとたん、涙があふれてきた。
このときほど、声が出せない悔しさはなかった。
話したい。
飯島さんに気持ちを伝えたい。
苦しくて苦しくて、私の涙は止まらなかった。
『・・・・・いつまでも待ってるから、来て』
私が行っていいの?
私、また飯島さんに会ってもいいの?
悩んだけど
すごく
すごくすごく
どうしても飯島さんに会いたかった。