【X'mas】可愛い君へ。
(ん〜〜〜っっっ!)
…咥えてはみたものの。
なんでこんなに大きいのよ〜っ!
鞄の隙間より大きかったソレは、どんなに引っ張ってもビクともしない。
かと言って、鞄を開けるなんて器用な事が私に出来るはずが無くて。
絶対…。
絶対、諦めないんだからぁあ!
再度、後ろ足に全身の力を込め、踏ん張った。
その時。
グイッ!
(っへ?!)
…一瞬何が起こったのか、すぐには理解出来なかったの。
身体がグラリと傾き、気づけば真っ暗闇だった視界が消え、キョトンとした顔の貴方が目の前にいた。