【X'mas】可愛い君へ。

そして、数分後。



…わぁ。



その暖かい手で丁寧に着せてくれたお洋服と帽子。

とても綺麗で鮮やかなソレが真っ黒な私を包み込み、動くたびにユラユラ揺れる。




…に、似合ってるかな?私…。



途端に込み上げた不安が私を襲う中、そんな私を眺めニッコリと貴方が微笑んだ。



「うん!凄く可愛い。フィオ。」



…ドキッ!!


「…みゃ〜っ!」





…急に褒めるなんて…反則だよ。




ドキドキと鳴り響く鼓動。


なんだか顔を見つめられてるのが恥ずかしくて…。


耐えられず、私はそっとその腕に身体を寄せた。


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