【X'mas】可愛い君へ。
…けれど。
そんな、私の気持ちを知ってか知らずか。
再び私を抱き上げた貴方は、そのニッコリとした笑顔を私の瞳に映した。
「なぁ、フィオ。サンタはプレゼントを配らなきゃいけないんだぞ。」
「…にゃ?」
…プ、プレゼント?
突然、不思議な事を言い出した貴方はさっきとは違った、少しだけ意地悪な笑顔を浮かべてて。
キョトンとしちゃう私に、更に言葉を続けた。
「さぁ、フィオサンタは俺に何をプレゼントしてくれる?」