クリスマスの贈り物
そしてあっという間に、クリスマスイブ前日


私は彼と電話でいつものように同じ月を見ながら話していたの


少しでもお互いの繋がりを感じたくて


ダウンジャケットを着てベランダに出て話す私


きっと、面倒くさがり屋の彼はベッドに寝転がってるだろうな


本当に月を見てるんだか…


「明日、ちゃんと来れる?」


『ああ、行くよ』


「前みたいに電車間違えないでよ」


前に彼は各停の新幹線に乗り、遥々、約500㎞の距離をやって来た事がある


『駅に停まる度に、駅弁つんでるんだと思ってたよ』


と何でもないように話す彼


明日も大丈夫かな?


だけど一年中クリスマスツリーを部屋に飾る彼にとって


クリスマスは特別だそうだ


一年で一番幸せを感じられると言う


だから、きっと失敗しないよね?


待ち遠しいクリスマスイブだもん



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