普通に輝くOL
直登の話を中心に優登と清登は郁香が花司邸に住むことに問題なしだと答えた。
「よし、決まりだ。部屋も余っているのだし、郁香はここに住めばいい。
ただし、常識はずれな友人などは呼ばないように!」
「直にい、それは自分に言い聞かせてるのか?
最近でこそ減ったけど、物惜しそうな女がコソコソと家に入ろうとしてたじゃないか。」
「優登!おまえ目当てのもけっこういただろう。」
「プッ!あははは」
直登と優登のやりとりに思わず郁香は吹き出してしまい、つられて清登も笑いだした。
「バカはほっといて、唯一の弟とコーヒーでも飲もうぜ。」
「そうね。」
清登と郁香はさっさとダイニングへと行ってしまい、花司家の兄妹は何のために集まったのかわからないといった空気に包まれていた。
「まあ、ここに住む連中が了承してるなら仕方がない。
徹朗じいさんにはみんな恩があるのは確かだからね。
じゃ、そろそろ俺は家に帰るよ。
会社の方はとくに変更なしだろ。あの娘も広報部で自力で活躍している以上、口出しすることはないからな。」
そういって広登は自宅へと帰っていった。
続いて小夜も翌日からのイベントがあるといってさっさと出ていってしまい、彰登も会社からの呼び出しで出かけてしまった。
「結局、僕と優登と清登の家だな。
そして、今日から郁香の家でもある・・・。」
その夜、家政婦の藤子が郁香を歓迎する意味で、豪華な家庭料理をふるまった。
「藤子さん、とてもおいしいです。ありがとうございます。」
「お礼にはおよびませんよ。久しぶりにお祝いムードのお夕飯っていうだけでも楽しいんです。
しかも、郁香さんのご希望をお聞きしたら、素朴な料理でいいとおっしゃるんだもの。
私の田舎の名物料理になってしまいましたけど、お口にあうか心配だったんですよ。」
「これだけのものをいただけて文句をいったらバチがあたりますよ。
私は料理は好きだけど、レパートリーも少ないし、和食はとくに苦手なの。
いろいろと教えてくださいね。」
「はい。私でよろしければ、いつでも。」
「郁香はうちでいちばん強い味方をつけたね。」
優登が笑いながら郁香に言った。
「優登は毎日、藤子さんにおいしいものを食べさせてもらっていて、お弁当も用意してもらえるくせにどうして社員食堂ばかり来るの?」
「社員食堂に行っちゃいけないのかよ。
俺はだな・・・弁当を持っていくと何かと面倒なんだよ。」
「ああ、誰に作ってもらったかってブスが興味本位でいっぱいついてくるとか?
弁当食べるのがはずかしいからって孤独になるのが嫌とか?」
そういって清登は優登をからかいながらツッコんでいると、優登が
「うるせ~! 俺は、郁香と社員食堂でいろいろしゃべりながら食うのが好きなんだよ!」
「へぇ・・・郁香と話をしながら食べると有意義なのか?」
「そりゃ、そうさ。
俺なんか総務だから毎日にさほど変化なんてないだろ?
けど、郁香の広報部はある程度、仕事の区切りまではあるけど常に新鮮な話題があるからな。
仕事の話をきくのも楽しいし、趣味の話なんかもするしな。」
「郁香の趣味って・・・何?」
直登が笑顔で郁香に質問すると、郁香は食事をしていた手を止め、緊張した面持ちで言った。
「イラストを描いたり・・・えと・・・コスプレ衣装を作ってみたり・・・とか。」
「ほぉ・・・すごいな。
イラストは仕事でも少し見せてもらったが、かわいいし社内外でも評判がよくて表彰でもしないといけないなって思ってたところだが・・・コスプレって・・・例えばどんなかな・・・?
もし嫌じゃなかったら写真とか見せてもらっていいかな?」
「しゃ、社長にお見せするほどのものでは・・・そんな・・・素人芸ですし・・・。」
「家や2人でいるときは直登でいいから。それと何!優登には見せるのに僕には見せてくれないの?
それ、嫌な感じだなぁ・・・。
拒絶されたら、余計に見たくなるし・・・見せてくれてもいいんじゃないのか。
俺だけ見せてもらえないのか・・・。なんかムカつくぞ。」
「もう・・・直登さんったら。子どもみたいにスネないでくださいよ。
ほんとにはずかしいんですから・・・こんな感じで。」
郁香はスケジュール帳にはさんであった3枚の写真を直登に見せた。
「おお!魔女か。かわいいじゃないか。
こっちはお姫様だな。
で・・・もう1枚は・・・え!・・・ぐっ・・・ぐお、ゴホゴホゴホ・・・あ。ありがと、もういいよ。」
「何だよ、直にい。なんだその反応は?」
「いや、写りがあまりよくないっていうか、ちょっと過激というか・・・。」
「あっ、俺も見たいよ、過激ってどんなの?」
「俺も、俺も・・・見せて。」
「よし、決まりだ。部屋も余っているのだし、郁香はここに住めばいい。
ただし、常識はずれな友人などは呼ばないように!」
「直にい、それは自分に言い聞かせてるのか?
最近でこそ減ったけど、物惜しそうな女がコソコソと家に入ろうとしてたじゃないか。」
「優登!おまえ目当てのもけっこういただろう。」
「プッ!あははは」
直登と優登のやりとりに思わず郁香は吹き出してしまい、つられて清登も笑いだした。
「バカはほっといて、唯一の弟とコーヒーでも飲もうぜ。」
「そうね。」
清登と郁香はさっさとダイニングへと行ってしまい、花司家の兄妹は何のために集まったのかわからないといった空気に包まれていた。
「まあ、ここに住む連中が了承してるなら仕方がない。
徹朗じいさんにはみんな恩があるのは確かだからね。
じゃ、そろそろ俺は家に帰るよ。
会社の方はとくに変更なしだろ。あの娘も広報部で自力で活躍している以上、口出しすることはないからな。」
そういって広登は自宅へと帰っていった。
続いて小夜も翌日からのイベントがあるといってさっさと出ていってしまい、彰登も会社からの呼び出しで出かけてしまった。
「結局、僕と優登と清登の家だな。
そして、今日から郁香の家でもある・・・。」
その夜、家政婦の藤子が郁香を歓迎する意味で、豪華な家庭料理をふるまった。
「藤子さん、とてもおいしいです。ありがとうございます。」
「お礼にはおよびませんよ。久しぶりにお祝いムードのお夕飯っていうだけでも楽しいんです。
しかも、郁香さんのご希望をお聞きしたら、素朴な料理でいいとおっしゃるんだもの。
私の田舎の名物料理になってしまいましたけど、お口にあうか心配だったんですよ。」
「これだけのものをいただけて文句をいったらバチがあたりますよ。
私は料理は好きだけど、レパートリーも少ないし、和食はとくに苦手なの。
いろいろと教えてくださいね。」
「はい。私でよろしければ、いつでも。」
「郁香はうちでいちばん強い味方をつけたね。」
優登が笑いながら郁香に言った。
「優登は毎日、藤子さんにおいしいものを食べさせてもらっていて、お弁当も用意してもらえるくせにどうして社員食堂ばかり来るの?」
「社員食堂に行っちゃいけないのかよ。
俺はだな・・・弁当を持っていくと何かと面倒なんだよ。」
「ああ、誰に作ってもらったかってブスが興味本位でいっぱいついてくるとか?
弁当食べるのがはずかしいからって孤独になるのが嫌とか?」
そういって清登は優登をからかいながらツッコんでいると、優登が
「うるせ~! 俺は、郁香と社員食堂でいろいろしゃべりながら食うのが好きなんだよ!」
「へぇ・・・郁香と話をしながら食べると有意義なのか?」
「そりゃ、そうさ。
俺なんか総務だから毎日にさほど変化なんてないだろ?
けど、郁香の広報部はある程度、仕事の区切りまではあるけど常に新鮮な話題があるからな。
仕事の話をきくのも楽しいし、趣味の話なんかもするしな。」
「郁香の趣味って・・・何?」
直登が笑顔で郁香に質問すると、郁香は食事をしていた手を止め、緊張した面持ちで言った。
「イラストを描いたり・・・えと・・・コスプレ衣装を作ってみたり・・・とか。」
「ほぉ・・・すごいな。
イラストは仕事でも少し見せてもらったが、かわいいし社内外でも評判がよくて表彰でもしないといけないなって思ってたところだが・・・コスプレって・・・例えばどんなかな・・・?
もし嫌じゃなかったら写真とか見せてもらっていいかな?」
「しゃ、社長にお見せするほどのものでは・・・そんな・・・素人芸ですし・・・。」
「家や2人でいるときは直登でいいから。それと何!優登には見せるのに僕には見せてくれないの?
それ、嫌な感じだなぁ・・・。
拒絶されたら、余計に見たくなるし・・・見せてくれてもいいんじゃないのか。
俺だけ見せてもらえないのか・・・。なんかムカつくぞ。」
「もう・・・直登さんったら。子どもみたいにスネないでくださいよ。
ほんとにはずかしいんですから・・・こんな感じで。」
郁香はスケジュール帳にはさんであった3枚の写真を直登に見せた。
「おお!魔女か。かわいいじゃないか。
こっちはお姫様だな。
で・・・もう1枚は・・・え!・・・ぐっ・・・ぐお、ゴホゴホゴホ・・・あ。ありがと、もういいよ。」
「何だよ、直にい。なんだその反応は?」
「いや、写りがあまりよくないっていうか、ちょっと過激というか・・・。」
「あっ、俺も見たいよ、過激ってどんなの?」
「俺も、俺も・・・見せて。」