普通に輝くＯＬ
郁香は他にも３人ほどの使用にをリビングに呼んで、ざっくばらんな雰囲気で会食という形をとりながら深夜まで話をしたのだった。
その頃、優登から郁香の話をきいた直登は自宅で声を荒げていた。
「なんでもっと早く連絡してこなかった！」
「早くいうつもりなら郁香が直接連絡いれるだろうと思った。
俺はもしかして、何も言ってなかったら・・・って気になったから直にいにわざわざ連絡してやったんだぞ。
なのに怒鳴られなければならないのはおかしいだろ。」
「そ、そういわれればそうだな・・・郁香が悪い・・・。」
「ああ、そんなふうに郁香を悪い娘にしてしまった兄貴がもっと悪い！」
「なぜそうなる！？」
「見合いの話ポンポンいれちゃって、碓井もさすがに連続の見合いのセッティングに戸惑ってるみたいだったぜ。
最初で決まってしまえば、次はいらないはずだろうにな。
どれも真剣じゃないってことだろ。
アルバイトの面接するんじゃねえんだぞ！
やってくる娘たちは、親の命令もあるかもしれないけど、みんな自分の人生をかけてるんだ。
なのに、兄貴は会社の利益半分の自分の人生を投げるの半分で流そうとしてるんじゃないか！」
「仕方ないだろ、誰か決めないと取引先がどこもなくなってしまう。
令嬢の誰かに決めれば、そこの会社とは強い結びつきになるが、他の会社もそれで話の筋は通るから取引は今まで通りだ。
決めるしかない。」
「もう、割り切れてるんだな？郁香のことはあきらめたんだな。
このあいだの結婚式は家の事情のための嘘でしたって言えてしまうんだな。」
「ああ・・・。」
「じゃあ、今怒っているのはおかしいじゃないか！
郁香は大人だ。どこに泊まろうが関係ない！」
「関係ないけど・・・。僕は徹朗じいさんからたくされているわけだし・・・。」
「財産についてのサポートは託されただろうけど、人生は託されてるわけねーーーじゃん！
うそつけっ！
その態度がバレバレだっつーの。」
「優登おまえーーー！もういい。わかった・・・もう郁香は束縛しない。
それでいいんだろう？
悪かったよ・・・。」
「そこで納得するなよ。あきらめんなよ。
俺はつまんねぇよ。
直にいが俺たちから郁香をぶんどって、そっちの家行ったくせに！」
「べつにおまえたちからぶんどったなんて人聞きの悪いことをした覚えはない！
あのときは郁香を放っておいたらひとりでどこにいってしまうかわからないと思ったからだな・・・。
誰かがくっついていかなきゃいけない状況だった。
それがたまたま僕だっただけで・・・郁香がおまえらを嫌がらなければ同棲してたのは優登だったかもしれないんだ。」
「そんなにあきらめようとするなよ。
しゃべればしゃべるほど、つらそうだぞ。
あのさぁ・・・見合いの話を断るわけにはいかないのか？
取引先が全部消えるってこともないんだろ？」
「消えることはなくても、今の従業員すべてに給料が払えなくなる。
それじゃ、みんなに申し訳ない・・・。」
「会社と社員のために自分の人生つまらないものにしてしまうなんて・・・バカげてる。
けど、それしか方法がないのかな。
碓井と広にいがいれば、こじんまりでもやっていけるんじゃないかと思うんだけどな。」
「なぜ、碓井と広登が出てくるんだ？」
「うちのスーパーコンピューターだろ。
もし、社長が直にいじゃなかったら、他の大手会社でも２人をほしがるところは多いと思う。
この２人とそれをバックアップするスタッフたちって、他の会社からみてもうらやましい人材揃いだと俺は思うけどな。
だから、取引先がなくなるなんてことはありえない。たぶんね。」
「だが楽観視しすぎてこけてしまっては、みんなが路頭に迷ってしまうからな。
最悪のケースも考えておかなければ。
とにかく、明日から見合いが続くからとりあえずは相手の話はきいてやるつもりだから、ぶちこわしに来るなよ。」
「そこまで子どもじゃないって。
まあ、あがきなよ。」
「ああ・・・。」
翌日から直登の見合いが４日連続で行なわれることになった。
スケジュールの都合で候補の娘たちと連続で会った方がわかりやすいということだったが、実際は中途採用の人材の面接のように４日が過ぎた。
だが、４日とも相手の娘たちは不愉快な気分になることもなく、それぞれに満足して次回のデートの約束もかわしてもどっていった。
郁香は家にもどったが、自室にほとんどいて、直登と直接会う時間はとても少なくなっていた。
だが、直登は２人の娘と食事や映画といったデートを済ませた翌日に、早く帰宅して郁香に声をかけた。
「話があるんだが・・・いいかな。」
「ええ、少しくらいなら。」
「見合いも済んだし、デートも２人はしてみた。
明日と明後日は残りの２人とデートをしてみるつもりだ。」
「先の２人はお気に召さなかったんですか？」
その頃、優登から郁香の話をきいた直登は自宅で声を荒げていた。
「なんでもっと早く連絡してこなかった！」
「早くいうつもりなら郁香が直接連絡いれるだろうと思った。
俺はもしかして、何も言ってなかったら・・・って気になったから直にいにわざわざ連絡してやったんだぞ。
なのに怒鳴られなければならないのはおかしいだろ。」
「そ、そういわれればそうだな・・・郁香が悪い・・・。」
「ああ、そんなふうに郁香を悪い娘にしてしまった兄貴がもっと悪い！」
「なぜそうなる！？」
「見合いの話ポンポンいれちゃって、碓井もさすがに連続の見合いのセッティングに戸惑ってるみたいだったぜ。
最初で決まってしまえば、次はいらないはずだろうにな。
どれも真剣じゃないってことだろ。
アルバイトの面接するんじゃねえんだぞ！
やってくる娘たちは、親の命令もあるかもしれないけど、みんな自分の人生をかけてるんだ。
なのに、兄貴は会社の利益半分の自分の人生を投げるの半分で流そうとしてるんじゃないか！」
「仕方ないだろ、誰か決めないと取引先がどこもなくなってしまう。
令嬢の誰かに決めれば、そこの会社とは強い結びつきになるが、他の会社もそれで話の筋は通るから取引は今まで通りだ。
決めるしかない。」
「もう、割り切れてるんだな？郁香のことはあきらめたんだな。
このあいだの結婚式は家の事情のための嘘でしたって言えてしまうんだな。」
「ああ・・・。」
「じゃあ、今怒っているのはおかしいじゃないか！
郁香は大人だ。どこに泊まろうが関係ない！」
「関係ないけど・・・。僕は徹朗じいさんからたくされているわけだし・・・。」
「財産についてのサポートは託されただろうけど、人生は託されてるわけねーーーじゃん！
うそつけっ！
その態度がバレバレだっつーの。」
「優登おまえーーー！もういい。わかった・・・もう郁香は束縛しない。
それでいいんだろう？
悪かったよ・・・。」
「そこで納得するなよ。あきらめんなよ。
俺はつまんねぇよ。
直にいが俺たちから郁香をぶんどって、そっちの家行ったくせに！」
「べつにおまえたちからぶんどったなんて人聞きの悪いことをした覚えはない！
あのときは郁香を放っておいたらひとりでどこにいってしまうかわからないと思ったからだな・・・。
誰かがくっついていかなきゃいけない状況だった。
それがたまたま僕だっただけで・・・郁香がおまえらを嫌がらなければ同棲してたのは優登だったかもしれないんだ。」
「そんなにあきらめようとするなよ。
しゃべればしゃべるほど、つらそうだぞ。
あのさぁ・・・見合いの話を断るわけにはいかないのか？
取引先が全部消えるってこともないんだろ？」
「消えることはなくても、今の従業員すべてに給料が払えなくなる。
それじゃ、みんなに申し訳ない・・・。」
「会社と社員のために自分の人生つまらないものにしてしまうなんて・・・バカげてる。
けど、それしか方法がないのかな。
碓井と広にいがいれば、こじんまりでもやっていけるんじゃないかと思うんだけどな。」
「なぜ、碓井と広登が出てくるんだ？」
「うちのスーパーコンピューターだろ。
もし、社長が直にいじゃなかったら、他の大手会社でも２人をほしがるところは多いと思う。
この２人とそれをバックアップするスタッフたちって、他の会社からみてもうらやましい人材揃いだと俺は思うけどな。
だから、取引先がなくなるなんてことはありえない。たぶんね。」
「だが楽観視しすぎてこけてしまっては、みんなが路頭に迷ってしまうからな。
最悪のケースも考えておかなければ。
とにかく、明日から見合いが続くからとりあえずは相手の話はきいてやるつもりだから、ぶちこわしに来るなよ。」
「そこまで子どもじゃないって。
まあ、あがきなよ。」
「ああ・・・。」
翌日から直登の見合いが４日連続で行なわれることになった。
スケジュールの都合で候補の娘たちと連続で会った方がわかりやすいということだったが、実際は中途採用の人材の面接のように４日が過ぎた。
だが、４日とも相手の娘たちは不愉快な気分になることもなく、それぞれに満足して次回のデートの約束もかわしてもどっていった。
郁香は家にもどったが、自室にほとんどいて、直登と直接会う時間はとても少なくなっていた。
だが、直登は２人の娘と食事や映画といったデートを済ませた翌日に、早く帰宅して郁香に声をかけた。
「話があるんだが・・・いいかな。」
「ええ、少しくらいなら。」
「見合いも済んだし、デートも２人はしてみた。
明日と明後日は残りの２人とデートをしてみるつもりだ。」
「先の２人はお気に召さなかったんですか？」
