めんどくさがりな彼女
「おい、この人…光竜の昴って人じゃね?」コソコソ
ひなたがそっと耳打ちをする。
…
光竜…。
えぇ!?
「うあ、すいませんっ!!」
勢いよく頭を下げるわたし。
すると、頭に違和感が…
_________ポンポン
「僕がよそ見してたのが悪いから大丈夫!!…えっと、君名前なに?」
うあああああああ、
頭、ポンポンされた…。
この、昴先輩に…。
ふはは
女子の視線を考えると、実にめんどくさいけど、
これは、萌え…。
「あ、わたし、なごみといいまっす!!」
…うわ、変なとこにアクセントがついた…。
先輩は、わたしを見て、クスっと笑う。
「なごみ♪可愛い名前だね!僕、昴っていうんだあ、よろしく。」
「はっ、よろしくです!!」ピシッ
「プハッ…なごみ可愛い。」ボソ
_________
んぇ?
なんか聞こえた気が…。
気のせいか。
「…あれ、健人。なごみの友達?」
___________________、
え?
わたしと、ひなたの目は点になる。
…この二人…知り合い?
「あ、ひなたのお姉さん!…あ、ひなたってのはこの人!」