めんどくさがりな彼女
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…あ、髪巻かなきゃ…、だる。
そう思いながらも、肩より少し長めの髪を、うち巻きにする。
そしてリュックを持ち、下に降りる。
_____________ガチャ
「あ、おはようなごみ。」
「…おは。」
笑顔な母さんに、無表情で返す。
「早く食べて、二人で学校行きな。」
母さんの言葉に、わたしと弟…のひなたは顔を歪ませる。
「思ったんだけど、わたしとひなた、別々でいく方がよくない!?」
「姉弟は一緒に行くもんだよ。」
「わたしら高校生だよ?」
そう必死にいうと、
「だからなに?」ニコッ
満面の笑みで言われ、もうなにも言い返す気になれなかったわたしは
「…なんもない。」
と呟いた。