ゆびきり
そして、地面に置いた荷物を片付け、赤いトランクにつめていった。


「よし、これで終わり!最後のお客様が日和でよかった。またね」

「私も、梨由と話せたら楽になった。ありがとう」




こうして、私と梨由は出会い別れた。


たった一時間くらいしか過ごしてないのに、いつの間にか友達になってて、彼のことも少しの間忘れてた。


不思議な子だな、梨由って、また絶対会いたいな。


私はもう一度、振り返り、梨由の小さくなった後ろ姿をみつめた。
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