ゆびきり
「私の誕生日の日、龍二が合い鍵くれたの。これで私は龍二の特別になれたんだと自惚れてた」



泣くほど喜ぶ梨由、ポエムでみんなに話すと偶然にも詠士と同じ誕生日だとわかって、お祝いしたんだよね。



詠士からきいたところだ。


梨由からの目線、詠士からの目線の話しは、まるでドラマを見ているように、あのとき何を思い、どうしてそうなったのかとか、違うアングルで楽しめる。



「でもね、現れちゃったんだ。今まで恋をしらなかった龍二に、初めて恋を教えることになった人が…」



それが詩織だった。



倫子の友人で、久しぶりに会う約束をしたらしい。



そして、ポエムに詩織が初めて訪れた。



「私の友人、詩織よ」



そうみんなに紹介する倫子。



「凄い美人!わぁ~、私、梨由です」



初めて会ったときは、何も気付かなかった。



詩織が見つめてる先に龍二がいることを…
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