ゆびきり
詠士は誰とでも、ああやってゆびきりをして客をつけているのかなぁ?


でも、たとえそうだとしても、そんなこと思いたくない。


彼の少しでも特別でいたい。


だから、私はゆびきりは私だけとしかしたことないんだと、自分に言い聞かせた。


そして、いつの間にかそのまま眠りに吸い込まれていた。


久しぶりの恋心の心地よさと一緒に。
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