ゆびきり
目的地もなく、ただ、心に大きな穴が空いたのを感じながら。


あれから何時間あるいたのだろう?


気付けば、最寄りの駅にきていた。


辺りはもう暗く、ストリートミュージシャンが駅のいろんな場所で歌っている。


アクセサリーをうってる店や雑貨を売る人たち…



私はそんな人たちに目移りしながら歩いていると、一人の女の子に声をかけられた。


「どうして泣いてるの?」


声のしたほうをみると、そこには長い柔らかい茶色の髪をし、毛糸の帽子をかぶった女の子がいた。


どこか寂しいそうにみえた。


優しい笑顔で私をみている彼女の近くにより、しゃがみこんだ。


彼女の店は詩がたくさんならべられていた。

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