ゆびきり
「日和ちゃん?私、倫子。よろしく」


カウンターから倫子は手をだしてきたので、私も手をだし、握手をした。


「俺、真斗だよ。よろしく」


「よっ…よろしく」


三人の雰囲気に流されるまま、あいさつをかわす。


詠士は自分の分だけ水をついで、真斗の横に座った。


「こら、詠士。日和の分も持ってきなさいよ。…たく、日和も座って?なんかカクテルとかつくろうか?」


いきなり呼び捨てされ、オドオドするしかない私は、とりあえず詠士の隣に座った。


「私も水でいいです。お酒苦手で…」


「大丈夫よ!ノンアルコールもできるから。初顔合わせでおごるわ」


倫子は優しい。


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