ゆびきり
詠士の心には、傷がたくさんあるのかな?



私はそれを癒やせるかな?



「二人ともう一人ってどういうこと?」


「二人は今みたいに、毎日ってくらいここで過ごしてたけど、もう一人は途中から倫子の友達でさ…」


真斗は言葉をつまらせた。


これ以上は話せない。


そう言われた気分だった。


「日和、詠士のこと好きなのわかるけど、私たちはこれ以上話せないわ。詠士自身のことだからどこまで話していいのかわからないから」


倫子は私に気遣うようにそういった。


「そうだよね…。ありがと、今度詠士と話してみる」


詠士の過去もすべて知りたくなる。これは相当彼にはまってしまった証拠だ。


恐いけどきいてみたい。


あなたも本気で好きになった人いるの?


私は過去に何があってもあなたを包んであげたい。

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