ゆびきり
そうだ、あんな冷たい態度されて、傷つけられてるのに、まだ彼のこと好きだから、あの彼の姿を偽りだと思いたかった。
「ねぇ、梨由。私はあの人にちゃんと愛されてたのかなぁ。あの優しさも、私を優しく触る手も嘘だったのかな?」
梨由に尋ねたって、答えを知ってるわけじゃない。
でも、なにか答えが欲しかった。
気休めでもいいから、安心がほしい。
「よし、日和にお手紙書いてあげる!ちょっとまってね」
梨由は、鞄の中から下敷きと便箋をとりだし、カラーペンで書き始めた。
真剣な表情で書いてくれる梨由は、私のことを考えながら書いてくれているのが伝わってくる。
それだけでも、私の心が少し楽になった。
「梨由は、恋してる?」
私は真剣に手紙という詩を書いている梨由にさりげなく聞いた。
「してたよ。でも、もう届かないの」
梨由は口元は笑っていたが、目は哀しそうにみえた。
「ねぇ、梨由。私はあの人にちゃんと愛されてたのかなぁ。あの優しさも、私を優しく触る手も嘘だったのかな?」
梨由に尋ねたって、答えを知ってるわけじゃない。
でも、なにか答えが欲しかった。
気休めでもいいから、安心がほしい。
「よし、日和にお手紙書いてあげる!ちょっとまってね」
梨由は、鞄の中から下敷きと便箋をとりだし、カラーペンで書き始めた。
真剣な表情で書いてくれる梨由は、私のことを考えながら書いてくれているのが伝わってくる。
それだけでも、私の心が少し楽になった。
「梨由は、恋してる?」
私は真剣に手紙という詩を書いている梨由にさりげなく聞いた。
「してたよ。でも、もう届かないの」
梨由は口元は笑っていたが、目は哀しそうにみえた。