ゆびきり
でも、確かにメイクする時間も長くなったかも。



接客業のくせに、面倒臭くてメイクもしないでいたこともあったのに。


今日は時間が早く感じた。


もう閉店のメロディが流れている。


こうして長いようで短い一日が終わった。



いつものように詠士のいるところへ向かった。


でも、なんだかいつもより照れくさいのはなんだろう?



街ではすでにミサの曲が有線で流れていた。

日本語の詩だった。


得意のバラードでところどころきこえてくる詩がはっきりとはわからないが、よさそうな詩に思えた。
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