ゆびきり
家に帰ると、電気がついてた。


「あれ?なんで?」


私は恐る恐る中に入ると、詠士がソファーに座り、テレビをみながらくつろいでいた。


「おっ!おかえり、日和」


「た、ただいま。なんかびっくりしちゃった」



じゃあ今日はあの女の誘いにはついて行かなかったんだね。よかった。

「何?いちゃ悪い?」

詠士は自分が私の家にいることが当たり前かのように、再びテレビをみながらそういった。



そんな姿が嬉しくて私は自然と笑顔になった。
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