ゆびきり
私はさりげなく隣へ座り、詠士にあのことをきいてみた。



「ねぇ、詠士の誕生日金曜日なんでしょ?何か欲しいものない?」


「ああ、なんでしってんの?」


詠士は自分の誕生日なのに興味なさそうに聞いた。


「真斗にきいたの。ねぇ、なにがほしい?」


「別に誕生日なんかプレゼントもらうための日じゃねーし、なんもいらないよ」


詠士はまったく興味がないようだった。



でも、やっぱりなにかプレゼントしたいな。


自分がプレゼントしたものを詠士につけてもらいたいな。


「身につけてもらえる…?」
私はボソッと口にだしてしまった。


「何?なんかいった?」


「ううん、なんでもない」


私は詠士のプレゼントの候補を決めた。


早く明日買いに行きたいな。

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