ゆびきり
「約束しよ?二年後またどこかで、日和と会いたいの」


梨由は小指をたてて、私にだしてきた。

私はその小指に自分の小指をからませた。


「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった」


勢いよく小指を離した二人は、子供のようで、お互い笑いあった。

「日和、笑ってる顔素敵。日和は本当に大切な人と一緒になりなよ」

「ありがとう、梨由。誰の歌詞かくの?私、絶対CD買うよ!」

「嬉しい〜、ミサって女性ヴォーカリスト。三年ぶりに音楽界復帰する、実力派だよ」

「わかった!ミサね、絶対チェックする」

梨由は嬉しそうにうなづいた。

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