ゆびきり
初めは、みんなが梨由に馴染めずにいた。



でも、明るく、そこらのバカなギャルとは違い、どこか純粋な感じだった。



「でも、こいつなかなか面白い詩かくよ」



龍二がやっと口をひらいた。



「へぇ、龍二が言うならなかなか才能あるのね」



「すげぇじゃん。梨由だっけ?今度みせてよ」



「おっけぃ!恋愛の詩ばっかだけどみせてあげる」



初日で、詠士と梨由が言葉を交わすことはなかった。


< 92 / 146 >

この作品をシェア

pagetop