「カレシマチ」
「初めまして。」

ヒマリはあまり人見知りしないタイプで

逆に私のほうがガチガチ・・・

「堺 ゆうま」ゆうまって言うんです。

「僕は遥斗(はると)」メガネ男子はそう言うと

「仲良くしてね。ヒマリちゃん。」ヒマはなんだか照れくさそうに

私に耳打ちしたんです。

「ねぇ・・・ママ・・・カッコいいね。ゆうくんパパ」

私は一瞬で赤面しちゃいまして・・・

「ゆうくん・・・」ヒマリはゆうくんと遊びだした。

「可愛いですね~ゆうくん」

「ハイ・・・でも・・・あんまり笑わないんですよ。」

そうだった・・・

初めからなんとなく、私たちを避けるような目。

「母親とはほとんど過ごしてませんから~」遥斗はサラッと言った。

「じゃぁ・・・幼少からおひとりで?」

「ハイ・・・2歳くらいからは一人です。」母親は男と出てきました・・・

なんだか、私は落ち込んだ。

同じ女性として、

2歳で我が子と別れるなんて・・・考えられなかったから。

「可哀そう・・・なんて同情なんかいけない。」

私たちは、こうして今も、子供を一人で育てなきゃって現実あるから。

「また、ご一緒していいですか?」

私はこの若いお父さんがなんだか放って置けなくって・・・

「ママ・・・行こうよ~」毎週・・・毎週・・・

気が付けば

夏も終わるっていうのに

せっせと公園に通っていた。

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