「カレシマチ」

「会えないかな・・・2人で・・・」

ある日、そんなメールをもらった事がある。

ちょうど、仕事の休憩中だったから、私は発狂してしまった。

「マジで・・・・ねぇ・・・・」

あたりは騒然としてしまっていた。

「大丈夫~?ほのかちゃん・・・・」食堂のおばちゃん達は最近の私にちょっと不安がっていた。

お迎えまでの数時間。私は遥斗と待ち合わせした。

こんなに改まってなに・・・?私は喫茶店でど緊張してしまって・・・

「ゆうが・・・・

・・・ってか僕が・・・

お付き合いしたいんです。正式に・・・」

「うそ・・・」私は一瞬時間が止まった。

「・・・好き」とか言っていいものか

だってお互いの子供達が・・・

私は、「ハイ」ってハッキリ答えられなかったけど

その日から、正式に堺家とお付き合いするよになった。

「ママ・・・良かったね。」

ヒマリはそういってくれるけど・・・どうなの・・・?

「パパと離れて・・・ママは、はるくんと・・・」

ヒマリはうつむいた。

「やっぱり・・・辛い・・・」私はヒマリの気持ちどこまでわかってんのかな?


はるくんとの距離が近づくと・・・

なんだかヒマリは離れていくような・・・

私は、こうして遥斗と昼間に大人だけで会っているだけで

なんともいない罪悪感に陥ってた。

「はるくん・・・」

初めて見せた・・・女として・・・母としての涙

「ごめん。辛い想いさせちゃって・・・」遥斗は私を抱きしめてくれた。
< 9 / 13 >

この作品をシェア

pagetop