好きです…
義兄登場!?
「じゃ、行こうか!」

「あっ、はい。」

「じゃ、マスター。ごちそうさま〜。また」

「おぅ!梓ちゃんも、また来てね。」

「ありがとうございます!!ご馳走様でした。」


結局ここはマスターがご馳走してくれた。


「じゃ、行こっか?」

「お願いします…」

「梓ちゃんはさ、方向音痴なのに、どうして都会の大学に進学決めたの?どうしても行きたい大学とか、やりたいことあったの?都会でしか出来ないこと?」


「あっ…え〜っと…」

ちょっとホントのことなんて言えない…

やりたいことも特別なかった…ただ家から出たかっただけ。

目の前の幸せな2人を見れないだけ…


「あっ、ちょっといいかな。コンビニ寄りたいんだ。」


「はい、どうぞ。私も明日の朝御飯、何か買いますから。」


都会ってやっぱりいいよね〜。私が住んでた田舎はコンビニ行くにも車で10分だったからね!


「買い物終わった?」

「終わりました。」

「じゃ、出発…って…」

先頭切ってコンビニを出た私…

「あ〜…梓ちゃん?」

呼ばれて振り向くと梗太さんがポカーンとして私を見てる。

私、何かした?

あっ!トイレから出てきたけど、スカートめくれてるとか!?

確認してみたけど大丈夫…
「…梓ちゃん、ホントに方向音痴なんだね。」


「えっ!?」

「そっち…さっき来た方向なんだけど…」


あ〜!やってしまった…

「すっ…すみません!」

慌てて戻って梗太さんの後ろについた。


「もう暗いからね」

と手を繋いでくれた…
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