一生の恋バナ



類side



美紅たちが水道のほうに向かって


男子3人だけになった。


すると急に女が俺らの周りには群がってきた。


『お兄さんたち高校生ですか?』


『メアド交換してくださいっ』


いや、そんなの無理だし…


って…


陽介は浮かれて交換しようとしてるし、


誠は黙ってるし…


俺『ごめん。

他あたってくれる?』


そう言ってもまだ離れてくれない。



突然陽介が目の色変えて走っていった。


美紅たちが男に絡まれてる!?


俺も誠も急いで向かった。




俺らの連れだって言っても


こいつら、何を言っても


聞く耳持たずって感じだな。


しょうがねぇ…やるか…




美紅『ごめんなさい!!

お願いします。やめてください…

何でもしますから…』


美紅…


自分以外が無事ならそれでいいってか?



俺と誠は目を合わせ


頷いた。


そして、


誠『俺、もう限界…』


俺『同感。じゃあ、行くかっ』



そうして美紅の手を引っ張って逃げた。


無事逃げきれた。


美紅めっちゃ息切れしてる…


考えてなかった…


でも、本当は担いで逃げようと思ったけど


誠も反対側の手を掴んでたから…




でも、みんな無事でよかった。


美紅が無事でよかった。

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