一生の恋バナ
美紅side
私『絢香、れいら泣かないで…
ほらっ見て!夕日だよ!』
海の向こうの地平線上に
綺麗に浮かび上がった夕日。
陽介『ほんとだな…』
絢香『うん…とても綺麗…』
れいら『じゃあ、暗くならないうちに
パアーッと泳ご♪』
陽介と絢香とれいらは
泳ぎに行った。
類『美紅…泳がねえの?』
実は…
類『あ、わかった。
泳げねえんだな?』
ニヤニヤして、私のことをバカにしてくる。
私『いいもんっ!
海は波の音とか聞いているだけでも
十分だもんっ』
類『ふーん?
じゃあ、大学生が美紅のパーカー持ってちまったし…
これ着てろっ』
そう言って
類は自分のパーカーを投げつけた。
─え!?
私『類…その傷どうしたの?』
類の右の脇腹には何やら
手術をしたような跡が。
類『ああ、これな…
俺、中2の時に事故にあったらしくてさ…』
私『事故…??』
類『ああ。
でも、よく覚えてないんだけどな…』
─事故。中学2年生。記憶…
頭がズキズキしてきた…
私『…んっ』
バタンッ
私はそのまま倒れ込んだ。