一生の恋バナ



類は男女問わず人気があった。


クラスの女子3分の2くらいは類のことを


1回は好きになったことがあるという噂。



そして…れいらもその1人だった。


でも、そのことを知ったのは中1の時だった。


れいらが好きな人を聞いてくるので


私はいないと言って隠したら、


れいら“よかったあ。私、類のこと

ずっと好きだったの。応援…してね?”


そう言った。


だから、私はその日から


れいらに嘘をつき続けている。



『…く…み……美紅ってば!』


私『は、はい!』


れいら『もう、さっきから呼んでるのに

ずっと空ばっかり見て…どうしたの?』


私『いや、何でもないよっ!

れいらこそどうしたの?』


れいら『もう…次、移動教室だよ?』


私『あっ!忘れてた!』


れいら『早く行くよぉ!』


そうして、学校が終わり、


放課後…


類『俺、ちょっと絵描いてから行くから

先帰ってろっ…

んで、夜時間通り来いよっ』

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