一生の恋バナ



ある日のこと…



お母さんが9時半頃帰ってきた。


いつものようにお母さんに


おかえりを言いに玄関に行った 。



すると、


お母さん『いつもいつも…なんなの!

目障りなのわかんない?出ていきなさい!』



そう言われ、ビンタされ


家から外に投げ出された。


私は、泣きながら


歩いて公園に向かっていた。


『れいら…?』


声に反応して、顔をあげると…


類だった。


類『どうした?』


れいら『な、なんでもない…』


類『何でもなくねえだろ!

れいらさ、虐待されてんのか…?』


私『な、そんなことないよ…

お母さん、優しいもん…』


類『俺にくらい素直になれよ…』


そう言って、類は私のことを


抱きしめてくれた。


私は、思いっきり泣いた。


そして、その日は類の家に泊めてもらった。


類の親には、


親子げんかで家出をしたことにしてもらった。


類『辛くなったら俺んち来いよ?』


私は、その日から


類の家に通うことが多くなった。


中1の夏休みのとき


私『類のことが好きっ』


私は、思い切って類に告白をした。



類『ごめん…俺、

れいらのこと妹としか見れない…』


れいら『冗談だよっ♪

からかってみただけっ!』


類『なんだよ、そういうことかよっ』



そうして、月日が流れ


中学2年生になり、


私のお母さんもだいぶ落ち着いていた。


でも、私は類が私を離れないように


わざと転んで


あざをつくったりするようになった。


類は、サッカー部だったが


部活の間に私に何かあると悪いからって


週1しかない美術部へと変更してくれた。




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