一生の恋バナ
次の日、私は精密検査を受けたが
どこも異常がなかったので
退院することになった。
私『ただいまっ』
絢香『おかえり!』
陽介『おかえり美紅ちゃんっ』
類『ったく…
お前は何回倒れれば気が済むんだよっ』
類…
私は類を見た瞬間泣きそうになった…
すると、
れいら『美紅おかえり~』
と近づいてきて
れいら『ま、わかってると思うけど
みんなに記憶のことはなさないよね?』
って小声で言ってきた。
病室でずっと考えてた。
本当は類に記憶を取り戻してもらいたい。
みんなに、私の過去を聞いてもらいたい。
でも、れいらが…
れいらが怖いからとか…
それもあるけど…
私は何よりれいらの苦しみに
気付けなかった自分が許せなかった。
だから、私は決めたんだ。
れいらを一人にしない。