一生の恋バナ
美紅side
─グスンッ…
頭ではわかっている。
私は類のそばにいちゃいけない。
れいらを守るって決めたから。
『美紅…大丈夫か?』
後ろから突然声が聞こえた。
振り返るとそこにいたのは
私『誠?』
誠『ああ、ちょっと心配なって…』
私『全然平気だよっ?
気分転換にただ…』
誠『泣くなよ…』
私『泣いてなんか…』
私は頬に涙がつたるのを感じた。
私『あれ?おかしいな…
なんでだろ…ごみでもはいっ…』
─ギュッ
誠『強がんなよ…
類じゃなくて俺にしろよ』
つらいとき、影で支えてくれるのは
いつも誠だった。