一生の恋バナ
分からない

いきなりのキス



美紅side



2,3日入院したあと、私は退院した。


しげるさんの車に乗り、家に着いた。


しげる『美紅ちゃあーん無理しないでね♪』


そういってしげるさんは私を心配してくれていた



ガチャっ


私『ただいまあ~♪』


絢香『おかえり~!!美紅に会いたかった…』


かんな『美紅ちゃんおかえり♪』


陽介『おかえりー!!

また、かわいい顔が見れる日々が来るなんて嬉しいね♪』


類『おい陽介。また、バカの顔を見れる日々だろそこは。』


いつものテンションでみんなは迎えてくれた。


類は私に近づいてきて横を通りすぎるふりして



『おかえり』


って…


全く…素直じゃないんだから。


私『あれ…?みんなっ誠は??』


かんな『誠くんなら近くの図書館に行ったよ』


そこで私は図書館に向かおうとした。


すると玄関に類がいて…



類『美紅…退院したばっかりだろ?

行くなって…

言ってもお前のことだから大丈夫っていうだろ

うし…乗ってけよ』


私『い、いや!いいよ!私重いし…自転車こぐの大変だよ?』


類『そんなん知ってる…でも、つべこべ言わず乗ってけ』


私『知ってるって…むかつく!でもありがと』


そして、二人のりで図書館に向かった。


今日は自転車をこぐのにもってこいの天気で


心地よく風が吹いている。


類『美紅…軽いな…』


私『えっ?何て言ったの?

風で聞こえないよー!』


類『くそ重いって言ったんだよ!!』



私『うっさいなー!いいもん!


帰りは歩くから』



何て言ってるうちに図書館に着いた。


私『一人で行くから着いてこないでよ??』


類『へいへーいっ』


カチャ…


ドアを開けて、見渡してみると


窓際の一番右の席で読書をしていた。


どうやら、1人だけのようだ。


私はそっと近づいて…


ワッ!!っとおどかした。


誠は驚いて椅子をガタンっと倒した。


私『ご、ごめん!』


誠『びっくりした。ごめんじゃないだろ…?』


私『え、ただいま…??』


誠はにっこり笑って


誠『おかえり』


不覚にも少しドキッとした。


私『てか、誠の取り乱した姿初めて!!』


誠『あんな大きい声で驚かされたら誰だってそうなるだろっ』


私『それもそっかっ』


そして、二人で顔見合わせ笑った。


しばらく沈黙がながれ…



誠『この間は夕方会いに行くって言われたのに行けなくてごめんな…』



私『いいっていいって!用事があったんでしょ?』


誠『まあな…』


そう。私が入院してる間…


私が目をさました時以外では


誰も来てくれなかった。


みんな、忙しかったんだろうけど少し寂しかったな…


誠『じゃあ、遅くなるし…帰るか』


私『あっ!ごめん!私は類に送ってもらったから、類と帰るね』


誠『おっけ。わかった』


私『じゃあ、またあとでね♪ばいばい!』


そういって振りかえって帰ろうとしたら


誠『美紅っ…』


呼ばれたのでまた振りかえると



チュッ…



─え?

えぇぇぇぇぇ!?


誠に今、キス?!された??


『じゃあな』



って言って誠は図書館を後にした。



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