一生の恋バナ
美紅side
プルルル...プルルル...プツッ。
私『も、もしもしっ』
幸『美紅ちゃんね。
ようやく電話してくれたわね。何かお困りかしら?』
私は訳を説明してお願いした。
幸『残念だけどもそれは無理ね。
こっちの訳で振り回しちゃってるのかもしれないけど...
役に立てなくてごめんなさいね』
私『そうですか...わかりました...
ありがとうございました』
幸『いえいえ。
また何かあったら連絡いつでもちょうだい。
じゃあ、頑張ってね』
私『はいっ。失礼します』
ツーツーツー…
時計を見ると、9時半を過ぎていた。
あと、1時間半でかんなちゃんがいなくなってしまう...
あまりにも突然過ぎた。
リビングにまた戻ってみると...
かんなちゃんはもう泣きやんでいた。
かんな『あっ。美紅ちゃん...どうだった?』
私は首を振ることしかできなかった...
かんな『そっかあ...
私さ、言いたいことがあるんだ』
絢香『何?言って言って?』
かんな『私...類くんが好き。残りを類くんと過ごしたい...いい?類くん』
みんなの視線が類に集まった。
類『えっ。お、俺?ああ、わかった』
私『...あ、じゃあわたし達は外のベンチとかにいるね!』
かんな『ありがとう。じゃあ、類くん私の部屋行こっ…』
類の腕を引っ張って行ってしまった。
絢香『美紅…いいの?』
私『え?なんで?全然いいよ。
寧ろ類も嬉しかったんじゃないかな?♪』
なんでか、わからないけど、私は作り笑顔で誤魔化してしまった。
誠『から元気…』
誠がボソッとつぶやいた。
その声を聞いたのは絢香ただ一人だった。
もし、両想いだったら
類も一緒に帰っちゃうかもしれないんだよね。
─それはいやだ
でも、気持ちとは裏腹な態度しか
私はとれなかった。