一生の恋バナ
類side
え?かんなが俺の事…
でも、なんとなくそれはわかっていた。
でも、俺は美紅が…
みんなの視線が俺に集まった。
俺は美紅の方をチラっと見て
了承した。
すると、かんな部屋に行くとか行って
俺の腕を引っ張って行くし…
俺は振り返って美紅の方を向いたけども
美紅は下を向いてこっちを見なかった。
部屋に着くとすごい甘い香水の香りがした。
かんな『なんか、類くんごめんね。
でも、もしかしたら最後かもしれないし…』
俺『あ、いいよ。気にすんな…』
かんな『類くんっ…』
いきなりかんなが抱きついてきた。
そして、キスをしようとしてきた。
俺はすぐ振り払い
俺『ごめんな…俺…好きなやつがいる』
、
かんな『知ってるよ。美紅ちゃんでしょ…
類くんいっつも美紅ちゃんのこと見てるんだもん。嫌でも気付くよ』
俺『え…!?美紅も気付いて…?』
かんな『それはきっと大丈夫だよ。美紅ちゃん相当鈍いから』
俺『だよな……かんな本当にごめん。
でも、大切な仲間だと思ってるから。
これからもずっと』
かんな『いいのいいの…私平気だから。
類くんのこと好きっていったのも
美紅ちゃんに気持ち気付かせようとしただけ…っ』
俺『かんな…
俺の事好きになってくれてありがとう』
かんな『嘘だって。
類くんのことなんか…
あれ。なんでだろ。涙止まんない…』
俺はかんなを思いっきり抱きしめてやった。
同情という意味ではなく…
ただただどこか似ている気がして…
─かんなありがとう。
でも美紅の好きな人は
少なくとも俺ではないよ。
きっと誠なんだ。
部屋にはかんなのすすり泣く声だけが響いていた…