一生の恋バナ


美紅side



まさか、れいらが来るなんて思ってなかった。


しばらく会えてなかったから


とても嬉しかった。


私が部屋に戻って日記を書いていると


トントンッ


ノックされて、


『俺…誠だけどちょっといいか?』


私『あ、入っていいよー』


誠『あのさ、れいらさん?のことなんだけど、

あれって本当に美紅の親友か?』


私『そうだけど…どうして??』


誠『んー…いや、何でもない。

なら、いいんだ。じゃあおやすみ』


私『おやすみっ』


誠どうしてそんなこと聞いたんだろう?


そんなに意外だったのかな?


私は日記の続きを書いて寝た。


そして、しばらくの間夜に起きることなんてなかったのに


今日はなぜか夜に起きてしまって。


気がつくとベランダのほうに


足が向かっている。


今日は満月だった。


星が一段と綺麗に見えた。


景色とは裏腹に私の心にはスッポリと大きな穴があり、


とても悲しい気持ちになり


泣いてしまう。


自分でもよくわからないけど…


何か大事なことを忘れている気がしてならなかった。



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