一生の恋バナ



類side




ファッションショー??


ペアで??


俺、美紅とじゃなきゃ出る気ねえわ…


とりあえずくじを引いた。



星だった。



いっせーので見せると…



え?俺、美紅と??


まぢ?超嬉しいわ。


俺は浮かれすぎて美紅を強引に引っ張って


衣装部屋に連れてきて、勝手に衣装を選び始めた。


美紅『ちょっと待ってよ!!』


俺『でも、早く決めねえと…モデルウォーク??の練習もあんだろ』


美紅『そうだけど…でも、まだテーマわかんないでしょ?』


そういうので、さっき俺が調べたサイトを見せた。


俺はたとえステージの上だけでも


一瞬でも美紅とカップルとして歩けるのが


とても嬉しかった。



なんか見せたら美紅、顔が赤くなってる…気のせいか??


俺『美紅…顔赤いぞ?そんな嬉しかったか?』



なんて言って、俺はにやけてしまった。


美紅『何言ってんの。嬉しくなんかないし!!

それより、この間のこと誠に謝った??』



また、誠…


はあ…どうやったら美紅の頭から誠がはなれてくれんのかよ…


追い出されちまったし…


しょうがねえ。


この間から誠とろくに話してねえし。


─行くか


とりあえず誠の部屋に行った。



俺『誠。入るぞ』


って言って入ったら誠は読書していた。


俺『あのさ、この間は悪かった』


誠『珍しいな…美紅にでも言われたか??』


俺『いや、別にだからといってって訳じゃねえよ。

ただ俺もやりすぎたと思ったし…

てか、お前ら練習とかしないのか?』


誠『あ、ああ…』


俺『譲る気はないからな?』


誠『そんなん知ってる。てか、あのれいら?ってやつ本当に美紅の親友…』


俺『え?そうなんじゃねえの?』

誠『まあ、いいや』


俺は誠が何でそう思ったか気になったが



そのまま誠の部屋をあとにした。







< 53 / 156 >

この作品をシェア

pagetop